社員の言い訳を否定せず話を聞いてあげましょう
あなたの周りにこのような人はいないでしょうか?
何か新しい仕事に取り組んだ時、失敗をしても反省せず毎回『言い訳』ばかりをする人。
失敗をしたことで得られる知識や経験も本人にとって今後の糧となりますが、言い訳をする人は失敗を前向きにとらえることが出来ず、いかにして自分の評価を下げずにその場をしのぐ方法ばかりが頭に浮かんできます。
今回はそのような人の対処法についてお話しします。
まずは言い訳を否定しないで話を聞いてあげる
例えば社員から
『○○課長聞いてください!今日見積りを先方に提出する予定でしたが、先方へ向かう途中で突風が吹いて飛ばされてしまいまして提出をすることが出来ませんでした。』
『昨日別の顧客からクレームの連絡があって、そのことに時間を費やしてしまって本日提出する資料の作成ができませんでした。』
などの言い訳を毎回聞かされると
『なんで、毎回毎回言い訳ばかりするの?』
と感情的になって怒りたくなってしまいます。
ですがこのような時は、まずは我慢をして否定しないで話を聞いてあげることが大事です。
ろくに話を聞かずに説教をし始めると、『この人に何言っても否定されて追い詰められてしまう』と感じてしまいより一層社員との壁が大きくなってしまい、コミュニケーションに支障をきたしてしまいます。
このような社員に対してどう対処すれば良いか?
ほとんどの言い訳は『他責』になっていますので、そのまま放置していると社員は失敗から学んで成長することが出来ません。
このような社員は、失敗の原因を環境や他人のせいにしてしまうため失敗を繰り返してしまうのは間違いありません。
しかし社員も失敗したくてしているわけではないのです。
それでも失敗してしまうので、どうしたらよいか分からなくなっています。
そこで重要なのは『社員の根本的な考えを変えてあげる』のが上司としての役割になります。
まずは一通り話を聞いてあげた後
『なるほど!分かった。じゃあこれからどうしたらいいと思う?』
と問いかけてみましょう。
そしてここで社員は、今まで『他責』にしていた事を『自責』でとらえられるように意識が変わります。
『これからは○○のようにして改善します。』
『やり方が間違っていたので、もう一度基本から見直します。』
というような発言が出るようになり、失敗から学ぶ姿勢も見れるようになるでしょう。
まとめ
社員に対して『なんでいつも言い訳ばかりするの?』と頭ごなしに否定すると社員は心を閉ざしてしまい、上司との関係もぎくしゃくしていきます。
ここで大事なのはまずは『社員の話を最後まで聞いてあげる』ことが大事です。
一通り話を聞いてあげて『次はどうしたらいいと思う?』と問いかけると、社員は自分自身で考えて改善策を見出します。
『他責』から『自責』へ考えを改めさせる事が上司として重要な役割となります。