とらえにブログ

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【中間管理職】の役割についてお話しします

 

 中小企業・大企業の平社員として働いている人にとっては、必ず直属の上司が存在するはずです。

 

 その人たちを主に『中間管理職』と言います。

 

 中には性格的に嫌な上司、社員のモチベーションを上げてくれる上司・逆に上げてくれる上司・何事にも無関心な上司・全て社員の責任にする汚い上司など様々です。

 

 そこで今回は『中間管理職』の本当の役割についてお話しします。

 

 

中間管理職の主な役割

 

 結論から言うと

 

 ・社員の教育→※私的にはこれが一番重要だと思っています。

 

 ・上長へ社員(社員へ上長)からの情報を伝達

 

 ・社員の目標設定

 

 ・社員の評価や査定

 

 と以上の4つとなります。

 

 しかしこれらの項目が完璧にできている人はほとんどいません。

 

 そこでこれらの項目を分かりやすく、どのように対処していけば良いかお話しします。

 

 

 社員の教育

 

 社員を束ねる中間管理職の人がおそらく一番頭を悩ます項目だと思います。

 

 なぜなら社員一人一人全員価値観が違うため、その人その人に合った教育をしなければなりません。

 

 社員を教育して、利益・成果を出して全員が会社の理念に共感し同じ方向を向かせるのが大きな役目です。

 

 そこで重要なのは、決して感情的にならないということです。

 

 社員は必ず一つや二つミスや勘違いをおこします。

 

 そこで社員を怒鳴って叱ったり、罵ったり、ネチネチと嫌味を言ってはいけません。

 

 

 なぜならそのような行動をとるとその後の社員は、怒られないように・叱られないようにするためだけに仕事をするようになったり、ミスを隠し上司に報告せず後から取り返しのつかない事になってしまう恐れがあるからです。

 

 ミスや勘違いなどが発生した時は、一緒になって『なぜそのような事が起きたのか、今後どうすれば良いか』考えてあげることです。

 

 一つ注意してほしいのは、上司側からいきなり『今度からはこうして!、あの時は○○が原因だったから今回の件が起こった。』など結論を言ってはいけません。

 

 答えがわかっていたとしても、必ず社員の口から考えて発言させるようにしましょう。

 

 話をよく聞いてあげて良い関係を作っていかなければいけません。

 

 

 

上長へ社員(社員へ上長)からの情報を伝達

 

 おそらく中小企業・大企業の中間管理職として働いているとほぼ毎日している事でしょう。

 

 毎日上長からの業務命令というのは、ほぼ『現場で働く社員への行動命令』です。

 

 中には中間管理職の人への直接的な指示もあったりしますが、利益や成果というのは現場で社員が行動をした結果もたらしているものなので、社員の行動は常に何かしらの形で監視されています。

 

 

 その逆で社員からの情報も上長へ伝えるのも中間管理職の重要な役割です。

 

 社員から、ミスを起こして得意先に迷惑をかけた・新しい取引先が見つかった・目標を達成できない・得意先からクレームを受けたなどの報告も受けることがあると思います。

 

 そのことも上長へ報告しなければいけません。

 

 そこで重要なのは『悪い報告を都合よく伝えない』ということです。

 

 いつ・どこで・何が・どのようにして起こったのかありのまま正確に伝えなければいけません。

 

 

 以上の事から中間管理職は『上長から社員へ、社員から上長へ』情報を伝達する義務があります。

 

 これ出来ないと歯車がかみ合わず、成果も出しにくくなってしまうでしょう。

 

 

 

  社員の目標設定

 

 会社組織には必ず売り上げ目標というのが存在するはずです。

 

 

 そこで社員一人一人に目標を設定して、成果を出させるのも中間管理職の重要な役割です。

 

 目標設定というのは『社員全員同じ』というわけにはいけません。

 

 必ず能力・経験・技術の差というものが存在します。

 

 そのことを見極めて一人一人に設定していかなくてはいけません。

 

 能力や経験の浅い社員にベテラン級の目標を設定させてはいけません。

 

 なおかつ無理な設定をして未達で終わって感情的に怒るなんて言語道断です。

 

 

 

社員の評価や査定 

 

 

 

 評価や査定を誤ると社員のモチベーションを下げてしまいかねないので、中間管理職はこれらを公平かつ慎重にしなければいけません。

 

 ここで注意してほしいのは決して社員を『好き・嫌い』で判断してはいけない、ということです。

 

 仕事ができて目標も達成して成果も出しているのに、『こいつとはそりが合わないから評価を下げよう』などということはしてはいけません。

 

 逆に仕事ができず目標も達成できず成果も出せないけど、『こいつは何でも頼みやすいし話しやすくて良い奴だから評価を上げよう』などということもしてはいけません。

 

 ※もちろん成果を出している社員でも組織の雰囲気を乱したり、自分勝手な行動をする社員に対してはしかるべき評価と指導をしなくてはいけません。

 

 仕事ができる社員にとってはモチベーションを下げてしまい会社を去ってしまう、仕事ができない社員を評価すると『俺はこの程度で評価されてラッキー!』と思ってますます手を抜いて仕事をしてしまうでしょう。

 

 もう一度言いますが中間管理職は社員を『公平かつ慎重』に評価・査定をしないといけません。

 

 

 

最後に

 

 中間管理職は社員から厄介ごとを持ち込まれたり、上長から様々な要望を言われまさに板挟み状態です。

 

 上長からの指示を社員に伝えて、確実に利益を出していかなくてはいけません。

 

 中間管理職自身も上記4つの項目以外の仕事があるでしょう。

 

 その自身の仕事をこなしながらイレギュラーな事案(社員がクレームを起こした・ミスをした・上長から突発的な指示が来たなど)にも臨機応変に対応していくのも主な仕事だと思っています。

 

 毎日決められたタスクをこなしていくだけの人であれば、それは中間管理職とはいえません。