仕事で【忙しい】は理由になりません その②
仕事で【忙しい】は理由になりません その②
【忙しい】という言葉は非常に便利です。
なぜならそれを聞いた人は、すぐあなたに依頼したことを諦めて他を当たるからです。
依頼を受ける事が無くなり、責任も負わなくて済みます。
ですがそうすると、今後その人はあなたに『頼み事』をする事はほぼないでしょう。
あなたに依頼せざる得ない時も、断られることを警戒しながら頼むと思います。
この悪魔のような発言は、あなたに対する信頼まで失ってしまいます。
ですので私は金輪際この【忙しい】という発言は使わないつもりです。
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本当に忙しくて依頼に対処できない時はどうする?
『クレーム対応』や『納期に間に合わなさそう』というような状況では、他の人の依頼を受けている余裕はありません。
たとえそのような時でも【忙しい】という発言はしないほうが良いです。
このような時は『〇〇までにこの仕事を終わらせなければいけないから、その後でも良いですか?、今クレームの電話対応中なのでその後で詳しく聞かせてくれますか?』という、あくまで”後であなたに協力するから”という姿勢を見せましょう。
そうすれば、もし依頼者が急ぎだとしてもあなたに嫌悪感を抱かず、他の人に依頼したり自分で何とか対処したり別の方法を考えるでしょう。
極力【忙しい】状況にならないためには
私の場合、【忙しい】状況にならないために『小さなタスク(5分で終わるようなタスク)』は依頼を受けたらすぐ対処するようにしています。
そして、『納期に余裕があるが重要な仕事』は優先的に取り掛かるようにしています。
小さなタスクをため込んでしまうと、後になって何から手を付けたらよいか分からなくなり、納期に余裕があることで油断していると納期間近で突発的に緊急事態が起こったら対処するのが困難になります。
小さな仕事はなるべくその場で片づけるようにして、納期に余裕がある重要な仕事は空いた時間でどんどん進めていきましょう。
そうすれば緊急事態が起こっても、慌てることもなく対処でき周りからも信頼を受けるでしょう。
しかも、『あの人は仕事が早い!』という良い印象さえも受けます。
”【忙しい】という言葉は一時的には非常に便利な反面、使うことであなたの評価を著しく落としてしまう”という事を肝に銘じておきましょう。
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