【褒める】より【ありがとう】の感謝の気持ちが大事です。
【褒める】より【ありがとう】の感謝の気持ちが大事です。
子育て・社員教育・人間関係を良くすることによく『相手を褒める』という事をするように言われます。
子供が親の手伝いをしたら、『偉いね!・さすがお兄ちゃんだね!』という言葉をかけるでしょう。
社員が何か仕事で良い実績を出したら『凄いね!・流石だね!』という言葉をかけるでしょう。
しかしこれは必ずしも相手のモチベーションを上げる要因にはならないようです。
褒めるは何故効果的ではないのか?
少しでも相手の良い部分を見つけて、そこを”褒める”という行為をしようとする気持ちは分かります。
ですが中には相手によって、『上から目線で見られている』と感じる人もいるようです。
逆に、褒められた本人はやって当然の事をしたまでの事だったのに『馬鹿にされている』ととらえられかねません。
【褒める】より【感謝】の気持ちを伝える事
褒められても嬉しくない人・あらゆる人に最も効果的な言葉があります。
それは
ありがとう
です。
例えば、子供が手伝いをしてくれたら
『○○ちゃん。ありがとう。手伝ってくれたおかげでお母さん早く仕事が終わったよ』
という言葉をかけてあげましょう。
社員が、良い成績で会社に貢献してくれたら
『○○さん。ありがとう。〇〇さんのお陰で今月のウチの営業所トップだよ!』
と言ってあげましょう。
そうすれば、言われた本人は嬉しくなってまた『頑張ろう!』という気持ちになります。
なぜ感謝の言葉が有効なのか?
なぜ人は感謝されると嬉しくなるのかというと、
自分は人・社会の役にたっている
自分は社会に貢献している
という気持ちになるからです。
人は誰かのために役立っているという気持ちがあれば、『次も”頑張ろう!”』というモチベーションになります。
人は無意識に『誰かの・何かの役に立ちたい』という気持ちを持っています。
今まで素行が悪くどうしようもない人だったとしても、感謝されて嬉しくないはずがありません。
『褒める』行為が決して悪いとは言いません。
褒められて嬉しい人が殆どでしょう。
しかしそれに勝るものが『感謝の言葉=ありがとう』だと思っています。
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最後に私のエピソードです
これは私個人の経験ですが、私の職場にも素行の悪い社員がいます。
上司に対して会社の不平不満を言って、挙句の果てには『ウチの会社はブラック会社だ!』という始末でした。
もちろん業務姿勢も良くありません。
私の上司も『あいつはいつここを去ってもよい人物』とまで言っていましたが、ある日人手不足で非常に忙しい日がありました。
たまたまその人物が早く営業所に帰ってきて、他の仕事の応援に入っていかざるを得ない状況でしぶしぶ別の業務をしていました。
結果的にそのおかげで一日が無事終了しました。
そこで私が
『○○さんが応援してくれて無事終わることが出来ました。本当にありがとう!』
という言葉をかけました。
本人は照れながら『いえいえ』という素っ気ない態度でした。
しかし、本人はすぐ帰ろうとせず私が指示していないにもかかわらず、他の業務の応援に行きました。
もしあの時『○○さん、指示していないのに応援してくれて流石ですね!』というような言葉をかけていたら、本人は違う行動をとっていたに違いありません。
子供がもし勉強をしていたら
『その勉強で得た知識はきっといつか誰かの・社会のために役立つよ』
という言葉をかけてあげると子供はより一層勉強をするようになるでしょう。